【ラッシュデュエル】デッキ完全解説 ~パラレルオーダー~(旧ルール)

パラレルワールド

今回はこのブログでも何度も名前を出しているデッキ「パラレルオーダー」について完全解説していきます。

今まさに最前線で使われているデッキでもあり、直近で半年ちかく環境トップだった驚異のデッキです。


またデッキ構築が他のデッキと大きく異なるのもこのデッキの特徴で、ラッシュデュエルの新たな可能性を見出した、そんなデッキにもなってます。

ラッシュデュエルの良さもしっかり詰まっていて僕はすごく好きなデッキです。


是非この記事でパラレルオーダーの理解を深めていってください!



目次

パラレルオーダーとは?

このデッキのキーカード、「パラレルバース・ゲート」と「潜入開始(シークレットオーダー)」から名前を取り「パラレルオーダー」と呼ばれています。

公式に呼ばれているわけではないし、最近はギャラクシー族がメインに採用されてるのが一般的なことから「ギャラクシーオーダー」や「潜入ゲート」などと呼ばれることもありますが、このブログでは「パラレルオーダー」という名前で統一して呼んでいこうと思います。



「パラレルバース・ゲート」と「シークレットオーダー」に共通するのは星7の通常モンスターを特殊召喚できる。
という点ですね。


つまりこれらのカードを駆使することで本来なら二体のリリース要因を必要とする星7の最上級モンスターをバニラ限定ですがリリース要因がいなくとも出せてしまう、というのがこのデッキの一番の強みです。

パラレルバースに関して言えば墓地から出せるバニラのレベルに制限はないですがオーダーを使う都合で星7で統一した方がパラレルバース、オーダーのどちらが来ても効果が活きやすいので星7のバニラが構築のメインです。


また、通常モンスターという共通点もあるので通常モンスターサポートカードもデッキの補助として貢献してくれます。


レジェンドも自由に選択できるのもポイント。


パラレルオーダーの特徴

パラレルオーダーの特徴はいくつかありますが一言で言えば「ハイリスク、ハイリターン」です。

こういうとあまり強く聞こえないかもしれませんが、平常運転のパラレルオーダーは現状最強クラスのデッキだと僕は思っています。

戦い方はシンプルなビートダウン系の戦法で「パラレルオーダーとは?」でも書いた通り通常モンスターがこのデッキのモンスターの大半を占めている珍しいデッキです。


通常モンスターというのは効果がなく、カードの色も薄いことから「バニラ」と呼ばれたりもしますが効果がない代わりに通常モンスターを対象とすることを発動条件とした強力なカードが存在するのがバニラのメリットです。


その最たるものが「パラレルバース・ゲート」と「シークレットオーダー」というわけですね。



先ほど「平常運転の」という言い方をしましたがハイリスクというのはなにかというと「めちゃくちゃ事故率が高いこと」で間違いないでしょう。パラレルオーダーを使ったことがあるプレイヤーならみんな首がもげるくらい共感してくれるはずです。

つまり平常運転さえできれば強いのですが、この事故率が高い問題というのがこのデッキには常に付きまといます。


モンスターがバニラばかりということは魔法か罠でサポートするしかありません。

そして大型のモンスターを下級なしで特殊召喚できるということは同時にデッキに下級が少なくていいということでもあるのでそのぶんバニラサポートをいれることができます。

なのでこのデッキのもう一つの特徴として魔法罠が異常に多いというのがあります。
人にもよりますがだいたいデッキの半分以上が魔法罠で構成されているというラッシュデュエルでは非常に珍しいデッキです。


しかしその反面手札が最上級だらけになってしまったり、魔法罠カードばかりになってしまったりと手札事故を起こす確率が高まります。
これがハイリスクの部分です。


ラッシュデュエルの下級モンスターの重要性は何度も話していますが、パラレルオーダーはその下級の数を減らしたことでものすごい爆発力を得るというまさに諸刃の剣なのです。



パラレルオーダーの強み

さてそんなハイリスクハイリターンなパラレルオーダー君ですがリターンの部分はかなり大きく、上でも書いた通り平常運転で回ってくれさえすればデッキの強さは現環境最強クラスです!


動きとしては単純でモンスターを並べて殴るだけ、なんですがこれがシンプルに強い。
THE 強化系のデッキです。


話が少し逸れますが今ラッシュデュエルの魔法カードの中で一番熱いカードは「潜入開始(シークレットオーダー)」だと思います。


最上級モンスターを墓地でも手札からでも特殊召喚でき、さらに攻撃力700アップと罠破壊耐性というおまけ付き。
一度発動されたらこれをいなすのはかなり難しいです。


このカードが登場してから今まで最上級バニラを入れてなかった機械デッキやサンメロまでがこのカードと星7バニラを入れだしたことからこのカードがいかに強いかがよくわかるでしょう。
もはや潜入開始が使えるデッキというだけでそこそこの強さは確約されるレベルです。


このパラレルオーダーはその代表的なデッキであり、オーダーはもちろん、パラレルバースまで使って最上級バニラを出してやろうというとんでもなく攻撃的なデッキであることが分かります。


普通最上級モンスターを出すには二体のリリース要因が必要です。
つまり理論上場に最上級モンスターが三体並ぶことはほとんどないのですが、
このデッキでパラレルバースとオーダーを使えば最上級モンスターが三体並びます。しかも割と頻繁に。


この展開力と速度はあの機械デッキをも超えます。恐ろしいです。

逆に機械はパラレルオーダーより速度が遅い代わりに多様性を持たせたデッキと言い換えることができます。


たかがバニラかもしれませんが攻撃力2500が三体並べばそれは純粋に強いですしもはやアイデンティティです。

この最高クラスの攻撃性能がパラレルオーダーの最大の強みになります。



オーダーの強さはさきほど説明したとおりですがこのデッキのもう一つの強みとして「魔法石の採掘」3枚というのがあります。

このカードによってただでさえ強いオーダーが再利用できてしまうんです。


魔法石の採掘は普通に使えば大きくアド損してしまうカードなのでよほど強いカードじゃないと使えないのですがオーダーにはその価値があります。


しかしオーダーほど強いカードはなかなかないので他のデッキではオーダーが引けないと事故る可能性がありなかなか採掘までは入れられないのですが、このデッキにはパラレルバースというオーダーに匹敵する魔法カードがあるので問題なく採掘を三枚入れられます。


つまりただでさえ強力なパラレルバースやオーダーが最大6回まで打てるわけです。これは非常に強力ですね。


採掘のメリットはそれだけでなく、採掘のコストで手札に来てしまった最上級の処理もでき、手札を減らすことによりパラレルバースの発動条件も満たしやすくなるという一石三鳥の効果を持っています。


このデッキの問題点としてデュエルの最初に発動できる罠が無くて採掘ごと腐ってしまうというパターンもあるんですが、
パラレルバースは墓地に通常モンスターがいなくとも発動可能なのでとりあえず最初にパラレルバースを発動して墓地にパラレルバースを送り、採掘を発動して手札を切ってデッキを回す、ということもでき、このデッキのかゆいところに手が届く素晴らしいシナジーです。




そしてもう一つこのデッキの完成を後押ししたのが「ギャラクシーギミック」です。


パラレルバースとオーダーによりほぼほぼこのデッキは完成されていて結果も出していたのですが、今年の4月から新たにアニメの遊戯王ゴーラッシュ‼が始まったことでゴーラッシュ‼の主人公が使う「ギャラクシー族」が通常モンスターを軸に戦うデッキだったことによりこのデッキがより強固なものとなりました。



具体的には星7バニラが「ギャラクティカ・オブリビオン」を始めとしたギャラクシー族の優秀なバニラに代わり、ギャラクシー族関連のサポートカードも使えるようになりました。


具体的にはバック割りに「ユニヴァーストーム」、
貫通に「メテオ・チャージ」、
打点上げに「ギャラクティカ系サポート」
罠に強力な除去カード「ヴァキュア・アナイアレイション

など、
他にも多くのサポートカードが存在します。


中でも特に強力なのが「メテオ・チャージ」で、実質一枚で貫通二回分の効力があります。

これらのギャラクシーサポートにより今までのパラレルオーダーで苦手だったことの補強ができるようになり、より広いデッキに対抗できるようになったことでデッキの完成度を底上げしました。


しかもゴーラッシュ‼の主人公ユウディアスが使うデッキということもあり、ギャラクシー族は今後も強化が見込めるのも嬉しいですね!



バニラモンスターがメインということでバニラサポートが使えることは先ほど説明した通りですが、バニラを主軸にすることにはもう一つメリットがあります。

それは相手側の「効果モンスターを対象とする効果を持つカードの無力化」です。


例えば「酢酸のたまった落とし穴」や「聖塔の危機」なんかがメジャーですね。


これらのカードは強力ですが「パラレルオーダー」に対してはほとんど腐ってしまい事故カードになります。

ラッシュの事故は割と無視できないくらい重要で、不要なカードを引いた相手は常にそれを抱えながらデュエルを続けなければなりません。

伏せカードであれば相手の魔法罠ゾーンを一枚使えないようにしている状態手札であれば相手のドローを毎ターン一枚減らしている状態と同義なので、
自分からは見えにくいため軽視しがちですがものすごいハンディキャップを背負っている状態と言えます。


なのでこれらの対効果モンスターカードが流行っている環境では「パラレルオーダー」のデッキパワーが相対的に上がっているということは覚えておきましょう。




まとめるとパラレルオーダーの強さは

・バニラサポートによるフィールドに並ぶ総合打点の高さ(速さ)がラッシュデュエル随一

・それはつまり攻撃だけではなくモンスターが壁にもなるので防御力の高さも表している

・バニラを活かすためのサポートカードがギャラクシーギミックにより豊富になり、相手の盤面を突破する突破力の高さが底上げされた。

・レジェンドカード含めデッキの自由度がそこそこ高いので構築次第で対マキシマムなど幅広いデッキと戦える


モンスターがほとんどバニラなので相手の対効果モンスターカードを腐らせられる。

という感じです!





パラレルオーダーの弱点

パラレルオーダーの弱点と聞いて真っ先に思い浮かぶのは事故りやすさでしょう。
これはもうしょうがないですね。


パラレルオーダーは、


最上級が出しやすい



最上級を多く入れる



事故りやすくなる

というデッキの構造上の欠陥を抱えています。


構築の自由枠が多少あるので下級を増やしたり、天の加護などの最上級を捨てられるカードを増やして事故率を下げることもできるはできるんですが、個人的にはあまりおススメしてません。


デッキの安定感を増やすと爆発力は下がります。

安定したデッキを使いたいならそもそもパラレルオーダーを使わなくてももっといいデッキはあるでしょう。
しかしこの爆発力の高さはパラレルオーダーのアイデンティティであり、他のデッキでは出すことは難しいです。

どうせパラレルオーダーを使うなら多少の事故は目をつむり、爆発力に特化させた方がこのデッキの良さが引き立つんじゃないかなぁと思ってます。
もちろん最後は使用者の判断次第なので選択肢自体は残しておくべきですけどね。



他に弱点となるのは河童(かっぱ)はテーマが対バニラなので当然きついです。

中でも「地獄河童ダイウェット」はこっちが頑張って墓地に肥やした星7バニラを一瞬で無に帰してくるので返しとしては最も優秀なカードのうちの一枚でしょう。
下級で使いやすいうえにリターンがでかすぎるのでもっと採用率高くてもいいなと思う一枚です。


他には絶賛流行中の「業火の結界像」、闇ギャラクシーの「ウルトラバイオレディ」などの墓地からの特殊召喚を妨害してくるカードはきついですね。


デッキパワーは強力なパラレルオーダーですが動きが単調な分、メタるのもけっこう簡単にされてしまうところはこのデッキの大きな欠点と言えます。



パラレルオーダー  プレイング面で意識すべきこと

このデッキは使ってみると意外とプレイング面が難しいので簡単に補足します。


まず序盤はなるべく墓地を肥やしてパラレルバースやオーダーの対象を増やします。

そしてここが最も重要なのですが伏せカードにはなるべく次のラッシュドローで手札が事故ってもケアできるカードを一枚は残すようにしてください

例えば七宝船やらオーダーなどですね。

これらがないと試合中盤以降でも手札が事故ってゲームセットになるおそれがあります。

他にも伏せる魔法罠はすぐに使えるものを一枚は伏せておくというのも重要です。

このデッキは魔法罠が多くモンスターだけでなく魔法罠でも事故ることがよくあり、例えば初手とかで「魔法石の採掘」、「ハーディフェンス・ミッション」「ヴァキュア・アナイアレイション」の三枚をセットし伏せが全て残り次のドローで手札を減らせなくなりラッシュドローができなくて負け、なんてこともあります。

つまり適当に来たカードを使ってるだけではダメということです。
伏せるカードには細心の注意を払ってプレイしてください。


他にはよほど手札が悪かったら別ですが「手札活殺」は数少ないマキシマムを倒せる手段なので安易に使わないようにしましょう。



パラレルオーダー サンプルレシピ

デッキ40

モンスター12
最上級9
ギャラクティカ・オブリビオン 3
ミルキーウェーブ・ネオ 3
最強戦旗タフストライカー 2
コスモ・タイタン 1

下級3
ヴォイドヴェルグ・ペイルライダー 3

魔法25
[レジェンド]死者への手向け 1
潜入開始  3
パラレルバース・ゲート 3
魔法石の採掘 3
メテオ・チャージ 3
七宝船  3
古のルール 3
手札活殺 2
ゴースト・サイクロン  2
ユニヴァーストーム 1 
昂光の裁き 1

罠3
ヴァキュア・アナイアレイション 2
トランザム・アライブ 1

パラレルオーダーのサンプルレシピです。あくまでサンプルですので慣れてきたらお好みでデッキを調整してくださいね。

以下簡単に採用理由です。



レジェンドはなにいれてもOKですが今回はマキシマムを出されるときついのと採掘で再利用しやすいことから手向けに。


最上級はちょっと多めの9枚。
このデッキは七宝船やら古のルールなどで手札を切る手段も多いので少し多めにし攻撃性能を重視してます。

下級は人によって好みが一番分かれるところですが、今回は通常モンスターのみでペイルライダーにすることによって下級で最大打点なので使いやすく、手札が多少事故ってもパラレルバースで出せるカードを増やしました。
ちなみにライナックじゃないのは相手のヴォイドヴェルグ・レクイエムを意識してです。


手札活殺は数少ないマキシマム突破手段なので相手のデッキが分かるまでは抱えとくのが無難で、
手札活殺→昂光の裁きでマキシマムモンスターを手札に戻してそのままワンキルという荒業もあるので頭の片隅に置いておきましょう。




最上級が簡単に並んで「攻撃は最強の防御なり!」ということを嫌というほど分からされる「パラレルオーダー」デッキ、是非楽しんでみてください!


まとめ

カードデッキ

今回は「パラレルオーダー」を紹介してみました。


通常モンスターより効果モンスターの方が効果がついててお得じゃないですか。

でもラッシュの通常モンスターには高ステータスと強力なサポートカードがあってこんなに強いデッキになるんだっていうので個人的にこのデッキすごく好きなんですよね。


本家遊戯王ではガチデッキはほとんどバニラが入るスキはなく、あってもおまけ程度なのでバニラをしっかり使って強いガチデッキというこのデッキはラッシュの良さがたくさん詰まってます。


そんなバニラデッキがいつまで戦えるか分からないので、デッキ選びに迷ってる人には是非触ってほしいデッキですね。





今回の考察は以上です、

なにか問題点修正点あればご指摘ください。






それでは!

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