【ラッシュデュエル】デッキ完全解説 ~エクスキューティー~ (新ルール)

おしゃれな街並みの絵

えーそろそろこれを書かないといけないな、ということで新年一発目のデッキ完全解説記事は旧ルール環境トップであり2023年の新ルールになった現在も環境トップで暴れまくっているエクスキューティーについて完全解説していきます。


今最もラッシュデュエルで強いデッキと言って否定する人はいないでしょう。


なぜエクスキューティはこんなにも強いのか、どうやったらエクスキューティの流れを止められるのか。徹底解剖していきます。

完全解説ということで非常に長くなってしまうと思われるので気になった部分だけ読んでください。


この記事で少しでもエクスキューティーに対抗できる方法が見つかったり参考になる人がいたら嬉しいです。

目次

エクスキューティとは?

オーバーラッシュパックで本格的に登場した比較的新しいラッシュデュエルの新規テーマです。

見た目は可愛らしい女の子達で性能的には「種族や属性はばらばら」「星6」「守備力500」などの共通点があり特殊召喚を多用してエクスキューティーモンスターを展開していくのが特徴的なテーマとなります。


エクスキューティ自身に特殊召喚効果がついてるものが多く、星6でありながらリリース要因がいなくても場に出すことができるので上級モンスターにしてはコスパがよく扱いやすいです。

反対にデメリットとしては自分の星7以上の最上級モンスターは攻撃できなくなる制限を持つカードが多くあるので最上級モンスターをデッキに入れづらいことが言えますが基本的な効果はエクスキューティーモンスターがかなり網羅しており、構築次第でカバーできるのでそこまでのデメリットは感じません。

現在登場してる主要エクスキューティーモンスターたち

エクスキューティー・リュミエル  星7,星8除去、展開スタートカード
エクスキューティー・レイア    星7以上のステータス300ダウン
エクスキューティー・リリウス   星6最強攻撃力
エクスキューティー・フローア   墓地のエクスキューティー回収
エクスキューティー・プラウティ  展開スタートカード、回復
エクスキューティー・ラム     バック破壊 
エクスキューティー・ルーシー   表示形式変更
エクスキューティー・フラーメ   炎族、瞬間最高打点の高さ

エクスキューティーの基本戦型、主な勝ち筋

エクスキューティーは星6テーマであり本来なら場に出すために一体のリリース要因を必要としますが、自身の効果により比較的緩い条件で特殊召喚できる効果を持つモンスターが多いので下級モンスターをそこまで必要としないで簡単に展開することができます。

その代わりといっては何ですが攻撃力はリリウスの2500は別格として、その他は
1600~1800の中に納まっており、上級としては平均的な攻撃力で決して高すぎるわけではありません。

しかし現時点で下級モンスターの最高攻撃力はレジェンドを除いて1600、守備力は1500なので下級なら上から一方的に倒せるくらいの打点は有しています。


では最上級相手にはどうかというと、リュミエルの効果やレイアを絡めたリリウスなどで星6ながら最上級をも倒せたりするのでこれらのエクスキューティーモンスターで下級、最上級問わず相手のモンスター達を除去しながら自慢の展開力でモンスターを展開していきライフを詰めていくビートダウンデッキになります。


おまけに前面の処理能力の高さだけでなく、バックを割るための「エクスキューティー・ラム」だったり「エクスキューティー・キャッチ」「エクスキューティー・エマージェンシー」などの防御札などエクスキューティーカードだけで欲しい要素がほぼ完璧なまでに揃っています
つまり攻撃面だけでなく防御面でも優秀なテーマということですね。


これらのカードを場面場面で使い分けゲームを有利に進めていくのがエクスキューティーデッキの基本の動きになります。


エクスキューティの強み

エクスキューティの最大の強みはエクスキューティ・リュミエルの存在です。
こいつがラッシュデュエルに新たな戦術をもたらせました。


今までのラッシュデュエルは召喚が無制限というルールによりリリース要因を確保しやすかったので最上級のモンスターをエースとして戦うデッキがほとんどであり、「星5,6を出すくらいならもうちょっと頑張って最上級(以後星7,8をメインとしたデッキの意味で使います)を出した方が強いよね」というのが定石でした。

しかしリュミエルによってエクスキューティーと星7,8モンスターの1対1交換ができるようになり、最上級モンスターを出すには基本的に二体のリリース要因が必要であるのに対してエクスキューティーは自身の効果で特殊召喚すればノーコストで場に出せるモンスターがほとんどでリュミエルと相手の最上級モンスターをデッキに戻すことで1対3交換という大きなアドバンテージを得ることができるようになりました。
しかもエクスキューティー側が星6がデッキに戻るのに対して相手は最上級(星7,8)がデッキに戻ることになるので、相手の方が事故のリスクは高くなっていきます

さらに相手のモンスターを除去したということは当然相手の盤面のモンスターは減るのでエクスキューティー側はモンスターを追加して殴ることでライフアドバンテージまで獲得することができます。

よってエクスキューティーは最上級モンスターとの戦いでも引けを取ることなく、むしろダメージを取るチャンスになってしまう可能性があるわけですね。
しかもある意味一番の問題がラッシュデュエルはまだ相手の特殊召喚に対応した罠がほとんどないのでリュミエルを引かれたらほぼほぼ止めるのが不可能というのが大きな問題なんだよね。

普通に今までの最上級デッキで対戦していてもリュミエルによって常に不利な交換を強いられ続けることになり、いかに最上級の方がスペックが高いといってもこの大きなアドバンテージ差を覆すのは難しく、どんどんエクスキューティデッキと差が開いていってしまいます。


じゃあ短期決戦でアドバンテージ差が開く前に倒そうと思っていてもエクスキューティー・プラウティによる回復で地味に試合展開を伸ばさせられたり、各種罠で妨害されることによって短期決戦も難しい場合が多いです。
それにエクスキューティは上級と言ってもほぼ下級のように出せるので破壊された時のコストも低いという利点も持っています。



さらにエクスキューティーは前段で説明した通り全ての下級を倒せるくらいのステータスはあるので下級モンスターを上から一方的に殴れるのも大きな強みです。


つまりエクスキューティは「最上級にも下級にも強い」と言えるので今までの「下級+最上級」のよくある組み合わせのデッキには軒並み有利に出られることになります。
これがエクスキューティーの強みです。


エクスキューティが出るまで環境トップだった「パラレルオーダー」もキーカードの「パラレル・バースゲート」を使えれば手軽に最上級モンスターを並べられるのでデッキパワー的には引けをとってはいないはずですがリュミエルの「デッキに戻す」という処理方法も強く今までのデッキの「墓地に溜めて展開する」タイプのデッキにもそれなりにけん制できています。

そして冒頭でも説明した通りエクスキューティーが唯一の星6を軸としたテーマでありほとんどのデッキに有利に戦えることからエクスキューティーが大流行しているわけですね。

そしてエクスキューティーには隠れたもう一つの大きなメリットがあります。
それはデッキの安定性です。

今までの最上級をメインとしたデッキでは誰もが恐れる「最上級事故」という何もできなくなる悪魔の事象が発生する可能性があったのですが最上級をほぼデッキに入れないエクスキューティーではこれがほぼ発生しません。

もちろん稀に特殊召喚できないエクスキューティばかりハンドに来てしまって事故ってしまうケースはあるのですがこのデッキなら仮に5枚場に出せないエクスキューティを引いてしまっても一枚でも下級モンスターを引ければ下級モンスターを召喚からアドバンス召喚を繰り返すことで手札のリセットが可能です。
最上級モンスターで同じことが起こったらこうはできません。

つまりエクスキューティーは上級モンスターを扱うにしては事故りにくく、最上級を扱わないことでの事故した時のリカバリー性能の高さの両面を持ち合わせてるかなり優遇された性質を持つデッキということになります。

特に一度デュエルが始まってしまうと事故などは「運」で片づけられてしまうことも多いのでここのメリットに気付いてる人は少ないのではないでしょうか。


かなりまとめるとエクスキューティの大きな強みは2つ。

「リュミエル」の存在により最上級デッキに強い

デッキの安定性がかなり高い

ということになります。




エクスキューティー対策

ではそんなエクスキューティーに対抗するにはどうすればいいのでしょうか?
エクスキューティーはデッキのポテンシャルがあまりに高く、「とりあえずこれいれとけば勝てるやろ!」みたいな安易な対策は残念ながらありません。

なのでエクスキューティーに勝つにはデッキ単位で念入りな対処法が必要になりますが、
エクスキューティーの強みでも話した通り最上級を使ったデッキはリュミエルに戻されてしまうのでよほど相性がよくない限りは対抗するのは難しい。
かといって下級も「トランザム・ライナック」と「ヴォイドヴェルグ・ペイルライダー」以外は簡単に突破されてしまうので戦線を維持したり突破するのも難しい。

なのでエクスキューティーデッキに優位に立てる可能性があるとすれば大きく分けて以下の3種類の条件のどれかには当てはまるよう意識する必要があるでしょう。

・「上級(星5,6)をエースにしたエクスキューティーにも負けてないスペックのデッキ」
・「星9以上のエースを使ったデッキ」
・エクスキューティーに異常に相性のいい「特質系デッキ」

このどれかに属しているかどうかは意識すべきです。
ただそれでもエクスキューティーは平均スペックが恐ろしく高く、構築の自由度も高いので「対策の対策」もしやすいので一筋縄じゃいかないんですけどね(^-^;

またこれらの対策はエクスキューティーを倒すことに重点を置いた対策になるので他のデッキと当たった場合もそこそこ勝てるかどうかはしっかりと調整が必要です。

以下に上の条件についてもう少し詳しく掘り下げてみます。


・「上級(星5,6)をエースにしたエクスキューティーにも負けてないスペックのデッキ」

「エクスキューティーにも負けてないスペック」
ここが今のところ相当難しいので今後のカードに期待したいのですが、
最上級をエースとした構築はリュミエルの餌食になってしまうのでそれらを極力排除した上級デッキならエクスキューティーデッキに互角に戦うことができます。

リリウス以外のエクスキューティーは攻撃力が1600~1800に納まっているのでそれ以上の攻撃力を持った2000前後のモンスターで固めれば基本戦闘は有利に立ち回れます。

最上級並の攻撃力を持つリリウスには戦闘で勝てないので魔法罠など他の手段による対策は必須です。
またこちらも最上級を採用していないのでリリウスをこちらも採用するのは良い手です。
ただしエクスキューティー側は自身の効果や「エクスキューティー・スクランブル」、「エクスキューティー・フローア」などリリウスを再度出してくる手段も豊富なのでリリウス勝負になるとエクスキューティー側が明らかに有利なのであくまで補助としての採用という認識は必要です。

これが鬼門で「上級デッキを使うならエクスキューティー使えばいいよね」ってなりがちなのが辛いところ。
なのでもし上級デッキを使うならエクスキューティーにはできないギミックで差別化を図りたいですね!


具体例は「最上級無しギャラクシー」など。
攻撃力の高い上級以下のバニラモンスターを採用し戦闘ダメージを抑えながらこちらはメテオ・チャージなどでエクスキューティーの低い守備力を狙いライフを削りにいきます。
このデッキは「魔法石の採掘」が優秀でメテオチャージやブラック・ホールを繰り返し使うことでステータスの低さをカバーできます。

エクスキューティーは基本的に貫通がなく、エクスキューティー・ルーシーによる表示形式変更で戦闘ダメージを稼いでくるので守備力より攻撃力の高いバニラを優先させましょう。
ちなみに上級だと「キャット・レディ」「天空竜」「フレイム・ケルベロス」ならルーシーの表示形式をされてもリリウス以外には戦闘破壊されません。


・「星9以上のエースを使ったデッキ」

これもエクスキューティーの一番の強みであるリュミエルを封じながらリリウスと同等かそれ以上の高い攻撃力を採用しながら戦えるので基本戦闘で有利に立ち回れるデッキです。


しかしこのデッキの唯一にして最大の欠点は召喚までのリスクが高いこと。

エクスキューティー側は一枚消費でモンスターを出せますが星9以上のモンスターは基本フュージョンモンスターかマキシマムモンスターになり特定のカードが三枚来ないとそもそも出せないということに陥りがちです。

つまり安定性の問題でエクスキューティーとは大きな差があります。

くわえてもし展開に成功してもエクスキューティー側のサブウェポンのブラック・ホールだったりスプリッター・スライムなどの比較的手軽なカードで処理されてしまうことがありリスクとリターンが割に合いません。


ですがこれらの問題さえ軽減できればエクスキューティーに勝つことも不可能ではないです。


具体的な案でいうと「蒼救」は蒼救天使による「フュージョン」の回収しやすさからフュージョンできないリスクを他のフュージョンデッキと比べ大幅に減らしつつフュージョンした後も「蒼救の幻影 ドルクムーア」と「蒼救の泡影 アルティエラ」なら永続効果による耐性でかなり場持ちもよくなってます。
さらにもし破壊されてしまっても「蒼救の祈り」による特殊召喚も可能で、フュージョンデッキの中では「リスク」の部分がかなり抑えられているとても優秀なデッキです。


他には「超魔輝獣マグナム・オーバーロード」は[R]の効果でスプリッタースライムやエクスキューティー・フラーメによる返しをほぼカバーしながら罠破壊耐性もあるのでマキシマム召喚さえ成立させられればかなり強力です。

しかし「悪夢再び」があるとはいえマキシマム召喚成立はそれなりに時間がかかってしまうのでそれまでにルーシーにライフを削られ過ぎないように注意が必要です。


・その他「特質系デッキ」

レベル関係なくエクスキューティーに強い超限定されたデッキがここに当てはまります。



あんまり多くはないんだけどエクスキューティーをかなり意識したメタデッキだったりバーンデッキがこの分類ですね。

これらは必ずしも最上級が入ってないとは限りませんがそのデメリット以上にエクスキューティーに勝てる算段があるデッキというわけですね。

具体例は魔法使いなど。
基本スペックはエクスキューティーにかないませんがダーク・リベレイションを使いまわしてその圧倒的防御力で優位に立とうというデッキです。

このデッキの良いところはダーク・リベレイションのカバー力の高さがめちゃくちゃ広いことでラム以外のエクスキューティーモンスターにはかなり耐性をもつことができます。

意識すべき点は「アビス・ソルジャー」、「人造人間-サイコ・ショッカー」「ミラージュ・ドラゴン」などエクスキューティーによく採用されるレジェンドモンスターに軒並み弱い点とシードラゴン・ナイトによるバック割りです。
バックだけにたよらずちゃんと前面のモンスターも絶やさないことや、むやみやたらにダクリベを使わない、酢酸のたまった落とし穴フォース・オブ・カジバシーフなどでシードラゴンをケアするのも有効です。





それでもカード単体でそれなりに対策したい場合

「そんなこと言っても俺(私)はこのデッキで勝ちたいんやー!」っていう方もいると思います。
そんな方の為にある程度単体でもエクスキューティーに機能するカード達をいくつかまとめておきますので参考にしてみてください。


「業火の結界像」

業火の結界像

エクスキューティーデッキに単体で一番刺さるであろうカードは「業火の結界像」だと僕は考えてます。

永続効果持ちの下級モンスターという扱いやすさでフィールドに置いておくだけで特殊召喚を多用するエクスキューティーの展開を大きく阻害することができます。


新規で「エクスキューティー・フラーメ」が登場し結界像をすり抜けやすくなったので今までほどの効き目は期待できなくなってしまいましたがそれでも使い道の多い下級でここまでリターンが望めるものは他にないので今でも十分重宝するエクスキューティーメタになるでしょう。

デメリットとしては先出しのカードであり既に展開されてしまったような場面ではほとんど意味がなくなってしまう点ですが下級モンスターなので壁としても使えるためこれを入れることによるリスクがほとんどなく総合的に見て非常に優秀なモンスターです。

「エクスキューティー・フラーメ」

自身もエクスキューティーでありながら対エクスキューティーにもかなり強い面白いモンスター。

先行1ターン目以外ほぼ特殊召喚できる機会はあるので腐ることは少なく、モンスターが並びやすくなかなか戦闘ダメージを与えるのが難しいエクスキューティーに対して大きな戦闘ダメージを期待できるリターンの大きいモンスター。

積極的に採用したいカードです。

「監獄島アネ・ゴ・ロック」

監獄島アネ・ゴ・ロック


エクスキューティーにピンポイント感はありますがフィールド魔法「監獄島アネ・ゴ・ロック」は永続的にエクスキューティーのアドバンス召喚を制限できるので上級モンスターを採用しないデッキでは上位に入る対策方法だと思います。
またフィールド魔法なので結界像とちがい戦闘破壊されることがなく場持ちもいいです。「エクスキューティー・フローア」「エクスキューティー・ラム」「エクスキューティー・ルーシー」に関しては「エクスキューティー・スクランブル」を使われなければ展開されません。

エクスキューティーモンスターで唯一バックを破壊してくるラムを妨害できるのでアネゴロック自体を守りやすくなるのもメリットです。

デメリットとしては結界像ほどの制限能力はないので「リュミエル→レイア→リリウス」のような特殊召喚を軸とした展開は普通にされてしまうのであまり過度な期待はできないのと結界像同様先出しカードなので既に展開された防戦状態ではあまり効果を発揮できない点です。

しかし永続的にエクスキューティーを縛るのはエクスキューティー側からしたらうざいこと間違いないので上級を使わないデッキならとりあえずピンで刺しておいても問題ないでしょう。



「ダーク・リベレイション」

ラッシュデュエル最強カードの「ダーク・リベレイション」ならエクスキューティーも例に洩れず有効です。
上手く決まって相手のエクスキューティーを全滅させれば次の自分のターンの「エクスキューティー・キャッチ」や「エクスキューティー・ブレイク」も同時にケアできるので非常に有効な対策の一つです。

またエクスキューティー側がリベレイションをケアして守備表示にしても返しのターンで戦闘破壊しやすいのも嬉しいポイントですね。


デメリットはいわずもがなかなりの数の魔法使い族をデッキに投入しないといけないところ。

モンスターの自由度が高いデッキなら魔法使いで固めてリベレイションを盾に使うのはありですね!

「ハーディフェンス・ミッション」

リベレイションよりもお手軽なカードとしてこちらもけっこうおススメ。

リリウスピンポイントではありますがリリウスはエクスキューティーの中でも特に脅威でエクスキューティー側も優先的に出してくるので思ってるよりも使える頻度は高いです。

こちらに攻撃力2000以上くらいのモンスターがいればリリウスを止めるだけでなくそのターンの戦闘ダメージ自体を抑えられる可能性もあります。

ブラック・ホールなどを使われた後の保険としても機能するのがかなり優秀なので僕はかなり好きです。

「亜竜地獄」

こちらも星5以上のモンスターをリリースしなければならないので決してコストは軽くはないのですが先出しでも後出しでもエクスキューティーの大量展開を止められる優秀な防御札。

これを使いやすいのもエクスキューティーというのは皮肉な話ですがレジェンドではない激流葬みたいな使い方ができるので星5以上を出しやすいデッキでは採用の余地はあるでしょう。


エクスキューティー周りに採用されがちなカード 解説

魔法使いの女の子

邪影ダーク・ルーカー

邪影ダーク・ルーカー

たまに採用されているこのカード。
「なんでエクスキューティーに最上級入れるの?」と思うかもしれません。
このカードの採用理由はハンマークラッシュのようなバック割りです。

そもそも最上級を入れない理由は一部のエクスキューティーカードの制約「星7以上のモンスターは攻撃できない」が理由なので攻撃目的じゃないダークルーカーなら採用圏内ということですね。



バックを割りたい場合たいていは「マジカル・ストリーム」や「ユニヴァーストーム」などの種族サポートを使いますがエクスキューティーは種族がバラバラなためそのへんのカードが使いにくいので「天の選別」が使われることが多いですが、エクスキューティーは最上級をほとんど入れないためリリース要因を確保しやすいのでデッキの枠1枠で複数回バックを割れる可能性を持つこのカードが採用されたりします。
また、1000ダメージはかなりバーンダメージとしても優秀なので終焔魔神ディスペラシオン
など苦手なデッキと当たった時の保険としての終盤のダメ押しにも活躍します。

シードラゴン・ナイト

シードラゴン・ナイト

これもエクスキューティーにやや不足しているバック割り性能を強化しつつリリース要因にもなるスーパーカード。デッキ回復にも使えます。
エクスキューティーは墓地に依存するカードがあまりないのでデッキに戻すコストが他のデッキより扱いやすいです。

正直このカードが禁止になればまだ色々とやりようあるのになぁとも思うので実は一番の諸悪の根源はこいつなんじゃないか説もあります。(僕が言ってるだけ)

いやでも本気でこいつ強すぎるんで伏せを確認だけかレジェンドになるか禁止のどれかになってください。制限じゃなくて禁止でお願いします。

スプリッター・スライム、成銀ゴブリン

役割はどちらも一緒なので同時に説明します。

どちらも戦闘補助ですね。スプリッタースライムの方がコストは重いですが補助性能が高いのとワンチャンレジェンドモンスターを蘇生できます。

珍しく相手のレベルを選ばないカードなのでフュージョンモンスターなどの大きいモンスターを倒すのに活躍するほかミラーでリリウスを倒すのにも重要になるデッキ枠です。
最近は圧倒的にスライムの方が人気ですね。


業火の結界像

業火の結界像

エクスキューティーミラーでかなり強く自分にかかる制限はエクスキューティーのコストにすればいいのでデメリットは気になりません。
特殊召喚を多用するエクスキューティーですがそれでもある程度の下級モンスターは欲しいので優先順位は高いです。

夢中のパピヨン

アドバンテージを稼げる優秀な下級モンスター。
必要なカードはエクスキューティーテーマでほぼ揃っているのでドローを加速しエクスキューティーを使う濃度を高めてデッキパワーを上げることができます。

条件が多少厳しく、相手に表側のモンスターどちらかに守備表示モンスターが必要ですがエクスキューティーを守備表示で特殊召喚すれば条件は満たせるので実は一番パピヨンの効果が使えるのがエクスキューティーです。昆虫デッキとは。


アメイジング・ディーラー

いくらエクスキューティーが安定しているとはいえやはり上級をメインで扱ってる以上時々手札事故は発生します。
なのでどうしても事故負けをしたくないという超安定志向の人にはアメイジング・ディーラーがおススメです。

手札事故を解消できる他に初手に使いずらいフローアやスクランブルに役割を付与できる意味合いもあります。
またアメイジング・ディーラーはドロー次第で攻撃力0が棒立ちになってしまうリスクがありますが星6がメインのエクスキューティーなら効果を使い終わったアメイジング・ディーラーの処理がしやすいのも魅力です。

デメリットとしては攻撃力が0なのでミラーでルーシーに表にされると痛いのと、マキシマム対策のようななにか特別な役割があるわけではないのでデッキのスペースを食ってしまうことです。
上手くバランスを考えたいところ。

サタニウスの宝珠

手札に出せるエクスキューティーが揃っているときに保険としての意味合いが強い下級モンスターや不要なモンスターをドローに変えることができます。レジェンドなどの強力なカードを引き込みやすくできる点も見逃せません。

しかし本当にドローしたいときというのは結界像でロックされているときにエクスキューティーが出せないとか事故って出せるエクスキューティーがいないとかの事故時なので自分フィールドに星6が必要なこのカードは若干噛み合いが悪いので考えなしにとりあえず3積みとかは推奨しません。


エクスキューティーを使う場合に意識したいプレイング

墓地にエクスキューティーを一種類は残しておく

エクスキューティーカードには墓地を利用するカードは少ないのですがスクランブルやフローアで回収する時にその場に応じて欲しいエクスキューティーモンスターを回収できるように墓地にはなるべく色んな種類のエクスキューティーを残しておくのが有効です。

やみくもにシードラで回収しすぎないように注意しましょう。



相手のミラーフォースを警戒しよう

ミラーフォースは採用率の高い罠であり単純に強力ですがエクスキューティーの罠には自分の場にエクスキューティーが表側でいることが条件の罠が多いのでこちらのエクスキューティーが全滅してしまうと返しのターンの防御札まで希薄になってしまうので特に気を付けたいプレイングです。

フラーメの効果を使うとフラーメ以外は攻撃できなくなってしまうデメリットがあるのでそれを利用して序盤はフラーメでミラーフォースをケアしながら戦闘ダメージを稼ぐのもありです。

またシードラをケアするためなのかエマージェンシーは少なめの人が多い印象ですがエマージェンシーはブラックホールミラーフォースブルートュースケアになるほかエクスキューティーをこちらが三体並べれなくても相手ターンの戦闘ダメージをほぼかなり減らしてくれたりめちゃくちゃ強いので個人的には3確定でいいレベルだと思ってるんですけどやっぱり少数派なのかなぁ。

マキシマムを倒せるか

エクスキューティーはマキシマム、特にディスペラシオンなどを破壊できるカードは少ないので、構築の話にもつながりますがそれらを倒せるカードは用意しておき、もし引けた場合は安易に伏せずに温存しておくのが有効です。


対エクスキューティー戦で意識すべきこと

デッキ内の攻撃力の高いモンスターの比重を高くする

エクスキューティーデッキは基本的に貫通系のカードがなくメインの戦闘ダメージを与える手段はルーシーの表示形式変更です。
そのため表示形式の変更をされても戦闘ダメージを減らせるようにデッキ内のモンスターは、攻撃力が高めのモンスターをなるべく採用しましょう。


攻撃力1300が直接攻撃する基準

もし相手の場が空いてこちらの下級で直接攻撃できる機会があった場合は状況にもよりますができるだけ攻撃力が1300以上のモンスターでのみ攻撃するのが理想です。

理由はエクスキューティーデッキの基本最大打点はリリウスの2500でスクランブルやフローアなどでその出現率はけっこう高く、攻撃力1300で攻撃した場合相手に1300ダメージ、返しにリリウスでその下級を攻撃された場合の自分へのダメージが1200で相手の負担の方が大きいからです。

チャンスだと思って中途半端な打点で殴るとかえって痛い目を見る可能性があるので攻撃力1300が一つの基準だということを覚えておきましょう。

なるべき短期決戦を心がける

エクスキューティーはプラウティという回復プランを持ってるのでそれ以上の回復プランがデッキに内蔵されてないのなら長期戦はじり貧になってしまいます。
また墓地にモンスターが溜まれば溜まるほどエクスキューティーのシードラやエクスキューティー・スカウトが使いやすくなってきてしまいます。

状況にもよるので一概には言えないですが攻め方を悩む場面に遭遇したら短期で勝てるプランを選んだ方が勝率は上がるかもしれません。


最低限エクスキューティー罠は暗記してケアする

エクスキューティーの名前がつく罠はみんな発動条件が限定されているので、相手に伏せがある場合は常にそれが伏せてあるであろう前提でプレイしていきます。

例えばキャッチを意識するならキャッチをなるべく自分の一番大事なモンスターに使われないように他のモンスターを出していってなるべく最後の方に重要なモンスターを出すとか、

ティーブレイクを意識するならエクスキューティー側からしたらなるべく高い攻撃力のモンスターの攻撃を止めたいのでなるべく攻撃力の低い自分のモンスターから相手のエクスキューティーを攻撃していくとか

エマージェンシーが伏せてあるなら相手の場に最後にエクスキューティーが残らない順序で攻撃していく、自分のモンスターが破壊されてしまうかもしれないのでなるべく攻撃力の高いモンスターから攻撃して戦闘ダメージを与えていく
今はこっちの罠が少なくて相手に攻められるときついから相手の場がエクスキューティー1体なら攻撃は止めておこうなどの戦術を取るのが有効です。

その時々の状況に合わせて少し意識してみましょう。


ちょっと上級者向けにはなってしまいますが相手が伏せてあるカードをどれくらい使わなかったか、でもある程度罠の予測もできますのでもう一歩上を目指したい人は意識してみてください!


まとめ

今回は新ルール版の最新環境トップデッキ、「エクスキューティー」デッキについて完全解説をしてみました。

ほんとデッキとして完成しきっていて星6デッキの完全な下剋上を成し遂げたデッキになりましたね。

次に登場する虚無魔人のような特殊召喚を制限するようなカードがもう少し増えてこれば弱体化できると思いますが通常召喚もそれなりにできるので完全に封じ込むのはかなり難しいデッキな気がします。
多分規制されるとしたらリリウス、スクランブルが制限とかかな?

せっかくできた制限改訂なのでうまくコントロールしてくれるといいですね。



というわけで長くなりましたが今回は以上です。


なにか問題点や修正点あればコメントよりご指摘ください。
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それではノシ




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